ここ最近、バイプレーヤーとして名を馳せた名優たちを主役にした映画やドラマが増えたように感じる。
それは、ファッションの分野でもつとに目につく。
ロレックスのデュフュージョンラインとして知られてきたチューダーは、2009年に就任したフィリップ
・パヴェレリ氏によりブランドのイメージが一変。
フルーツ オブ ザ ルームからプリンタブル用のTシャツブランドとして登場したスクリーンスターズもまた、バンドTなどの影響を受けその地位を向上させた。
そのひとつに、ジャージーズも数えられる。
プリンタブルウェアラインではあるけれど…
アメリカンカルチャーを紐解くうえで、スポーツを無視することはできない。
その中で、決まって登場するブランドが『ラッセルアスレチック』である。
『ジャージーズ』は、同ブランドのプリントTのボディラインとして1983年に登場した。
プリンタブルウェアだけに基本的には無地。
ゆえにブランドとしての注目度は低いかもしれないが、兄弟ブランドの矜持を感じさせるスポーツシーンを意識したディテールが随所に見られる。
速乾性のあるポリエステル混合ラインをいち早く展開。
サラッととしたドライな風合いと、コストパフォーマンスの高さから、人気バンドの販促物や企業向けのTシャツに重用されてきた。
そして、今ではNYのスーベニア屋でもそのロゴを目にするほど、その名を広く知られている。
心地よさと信頼をもたらす兄弟ブランドゆずりの機能
ジャージーズのアイテムの特徴を端的に表しているモデルといえば、このドライパワーTシャツだろう。
コットンとポリエステルを50:50でミックスし、優れた吸汗性、速乾性を発揮する。
そのため、汗をかきやすいアクティブシーンにはうってつけ。ネックラベルは簡単に切り離せる仕様なのも、多様なシーンで重宝される要因だ。
スノーヘザーTシャツは、ポリエステルにリングスパンコットンをミックスした生地を使用した一枚。昔から着ているような肌馴染みの良さと、すっきりとした印象を生むシェイプドアームが特徴で、強度を高めたリブネックはたるみと清潔感をキープする。
トリプルブレンドTシャツは、ポリエステルとコットン、そしてレーヨンを混生した生地を使用。
柔らかいうえに非常に軽く、かいた汗を外部へと効率的に放出してくれる。
他にも、コットン100%やパックT、ピグメント加工を施したものなど、ブランドとのコラボや別注を通し様々なスポット的アイテムを展開している。
コーディネートの主役に抜擢したいほどのポテンシャル
シリアスとコミカルを使い分ける幅広い演技が魅力のバイプレーヤー俳優たち。その安心感により、我々は作品に没頭できる。
ジャージーズの一枚もまた、誕生した当初は脇役だったかもしれない。vただ、そのクオリティや親近感によってその価値を上げ、主役のひとりとして躍り出た。
いまや、紛れもなく夏コーデの主役をはるにふさわしい存在といえるかもしれない。
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