さて、前回は注文〜デザイン決定、発注までの流れを書いてきましたが、いよいよ今回は実際にTシャツにプリントを施していきます。
今回使用する動画はこんな感じ。ほとんどキット内容そのままですが、もう一度確認しておきましょう。インク、スキージ、ヘラ、版、そしてボディのTシャツです。
ちなみに今回ボディとして使用するのはUnited AthleのロンT。ヘビーウェイトな生地感が特徴で、着心地もグッド。目がギュッと詰まっているので、プリントした際も、きれいにインクがのりそうかな?と思いチョイスしてみました。
もちろん、こちらのTシャツもTshirt.stで購入できます。自宅に眠っているTシャツをリメイクするのも良いですね。
プリントの位置決め
まずは、プリントする位置決めを行います。下でも上でも中央でも、自分の好きなようにできるのが自分でプリントする醍醐味。
また、この時点でプリントする部分のシワをしっかり伸ばしておきましょう。
フレームの枠を使って水平をとりつつ、位置を探っていきます。
今回はまず一枚目ということで無難に胸元、中央付近に決定。
ちなみに今回の版は、小物などへのプリントも考え、上に大きいラスト、下に小さいイラストの二種類をデザインしてもらっています。(デザインの入稿段階でお願いすれば対応していただけます)
この場合そのまますると、2つ印刷されてしまうので、できれば、使わない方はマスキングテープなどで覆っておきましょう。
いよいよプリントへ
ちなみに今回は、Tshirt.stのYouTube動画を参考にしてプリントを行いました。それほど複雑な作業ではないですが、動画で流れを確認しておきたいという方は、事前にこちらで予習しておくのも良いかと。
さて、位置が決まったら、インクをヘラに取り出して、スキージに移していきます。想像以上に粘土が高いので、扱いやすいですね。とはいえ、床にこぼさないよう注意を払いつつ行っていきます。
今回は一枚しか刷らないので、量は抑えめに。大体ヘラで3~4すくいぐらい。インクはまだ2/3くらい残っていたので、1瓶あれば5枚は余裕でプリントできますね。
一番大切なのは、版とTシャツの位置がずれないこと。片方の手で必ずフレームに上から力をかけて、しっかり固定したままプリントしていきましょう。
刷り始める前に、手前の部分でヘラを前後させ、スキージにインクが乗らない部分がでないよう、なじませていきます。
なじませ終わったら、そのまま一定のスピードで手前に引きます。この時もスキージがデザイン部分すべてを通過するまで、ズレないようにしっかりフレームを固定したままで。
一度だと塗り漏れが出るおそれがあるので、同様の工程を2回行います。
刷り終えたら、真上に素早く版を剥がします。きれいにプリントできました!
※ちなみに、この時点ではまだTシャツにインクが完全に定着していません。ご自宅で実践される際には、インクの表面が乾いた後、クッキングペーパーを当てて、2分ほどアイロン(150℃前後)を当ててください。
すぐに版のインクを取り除く
ここで一息つきたいところですが、すぐに取り掛かってほしいのが、版についたインクを落とす作業。
版自体は繰り返し利用できると先述しましたが、この擦り終えたばかりの状態では網目にインクが残ったまま。このまま放置すると、インクが固まって詰まりの原因に。
ほんの数分でインクは固まってしまうので、いち早く落としてしまいましょう。
インク自体は水溶性なので、水を含ませたティッシュなどで優しく取り除いていきます。
何度か繰り返すと、こんな感じでほぼ使用前と同じくらいまできれいに。次回使う時も、これで安心です。
完成したTシャツはこんな感じ
完成したTシャツがこちら。なかなかきれいにプリントできたのではないでしょうか…?大満足です。
シンプルな無地のロンTですが、胸元にワンポイントのプリントを施すだけで、小洒落たセレクトショップに並ぶアイテムのように。
どこにも売っていない、自分だけのオリジナルTシャツというだけで、どこか愛着が湧いてきますね。
世界に一つだけ、自分だけのTシャツ
着用するとこんな感じ。これから冷え込むシーズンのインナーとしてガシガシ着込んでいきたいと思います。次は、Tシャツだけでなくパーカーや小物なんかにもプリントしてみたいなぁ。
自宅で過ごす時間が長くなる、このご時世。ぜひ世界に一つだけのTシャツづくりに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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